祈り

どれだけ大好きな人にでも
嫌いなところはあるのだと思っていた
反発したくなったりだとか
嫌な気持ちになったりだとか
そんなところがあるのだと思っていた

しょうがないよなぁと溜息を吐きながら
眉間に皺をこしらえて
蛆みたいに体の中を這いずる不快感を
どうにか無かったことにしようとする時間が
誰かと居るには必要だと思っていた

それなのに

あなたには全くなかった
一緒に暮らす日々の中
平穏な時間ばかりが流れた

それがとても有難くて
そのままを口にしていたら
そんなに感謝されるようなことしてないよ と
あなたが困ったような顔で笑うから
わたしもつられて同じ顔をした

ねじ曲がった性格のわたしとの生活
あなたの眉間の皺が深くならないことを祈りながら
口はふふふと歌うように笑いだす

制作日:2018.1.28
すがら和叶
(365作品upチャレンジ:93/365)

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