約束

久々に会う知人と話すのが好きだ
どんなことがあったのか聞いて
わたしも話して
良いことがあっても
悪いことがあっても
懐かしさから笑い合える

それなのになぜ
また遊ぼうね と弾ませた声に
わたしの心は冷えるのだろう

「いつかまた」を何度も繰り返して
通り過ぎて
うそつきになり続けるのは寂しいと
幼いわたしが膝を抱え込んで
さめざめと泣いているのだろうか

すがら和叶
制作日:2018.12.29
(2018.12.27更新分。失礼しました)

季節はずれの命

部屋の中で蜂が暴れている

真っ白けな蛍光灯の明かりの周り
ぐるぐるかつん ぐるぐるかつん
怒りのやり場がないように
円を描いてはぶつかっている

なんだか暖かい日が多かったためか
冬だというのに洗濯物に蜂が紛れ込む日々
洗濯物と一緒に室内へと導いては
発見とともに小さな命を摘み取っていく

ねぇ蜂さん

殺虫剤を片手に構えるこっちの気分だってよくないからさ
ふんわか もこもこの衣類につられたりしないで
真っ直ぐにおうちへお帰りよ

すがら和叶
制作日:2018.12.26

夕暮れの部屋

都心でもなく田舎でもない住宅街の二階の自室
日当たりが良くて
夏はしんどく 冬は心地よい

部屋の隅にある折り畳みのベッドは
寝転ぶとぎしりぎしりと音をたてる

不満がなくもないわたしの寝城
それでも漫画を両手で持ってページをめくるだけで
快適 無敵のお城となる

制作日:2018.12.24
すがら和叶
(2018.12.22更新分。1日と2時間半遅れ失礼しました)

自信がないので

何年も前に言ってもらった
「あんたは間違えてないよ 大丈夫」
その言葉を今も大事に胸に抱えてる

それだけを頼りに
生きているちっぽけなわたしが
自信を持って歩けるのは
あとどのぐらいかかるのだろう

制作日:2018.12.21
すがら和叶